inner universe を爆発させるんだ

ウェブ国産力―日の丸ITが世界を制す (アスキー新書 047)

ウェブ国産力―日の丸ITが世界を制す (アスキー新書 047)

ウェブ国産力を読みました。
本書で国内のレコメンデーションサービスの事例が数点紹介されていたけど、このまま順調にいくと世界は核の炎に包まれる前にレコメンドの炎に包まれるんじゃないかという、いらん心配をしてしまいました。
就活メールなどを配信してもらう身になってふと思うのが、有益な情報も量が多いと少し食傷気味になるなあと思っていたところなので。もちろんそれを処理するのも能力の内なのでしょうけれども。
ライフログをとり解析をすすめて情報を発信するだけでなく、もっとユーザの inner universe を爆発、悟らせるような使い方は出来ないでしょうか。研究室のボス風に言うと禅なサービスを作りたいものです。
例えば、誰かがちょっと張り切って%&$を購入した後にこういったメールが送られる。

『お前は本当にそれが欲しかったのか?』
ライフログから、さっきの買い物は不要な物と判断された)
高鳴る鼓動。
「そうだ、確かにこれは必要ないかもしれない、それより娘の清子の結婚がもうすぐじゃないか、貯めておこう」

このように、高度に発達したレコメンデーションサービスにより日本から無駄遣いが激減、消費は落ち込んだが人々の笑顔は増大、日本大勝、利?
要するに
「Web にはコントロールできないアルファ・ブロガーは要らない、従順な消費者が居ればそれでいい」
と押しつけるオススメではなく
「俺たちは Geek や誰かの道具じゃない、消費する事でしか自分を表現できなかったが、いつも自分の意思で選んできた」
と言ってもらえるようなオススメをしたいです。あと僕は絶対に禅を誤解している。