E.X.トレッキングは八方尾根なのか?

タイトルはどうでもいいんだけど8月にゼミの方々と長野は白馬、八方尾根まで山歩きに行ってきた。山登り、と違ってあくまで山歩きなので軽装でいけるのが嬉しい。今回はトレッキングの先達である陽坂さんに色々教えてもらいながら計画を進められた。ありがとうございました。

山を歩く前にゴンドラとリフトで五合目まで上る。写真はリフトから撮ったモノなんだけど、この夏のリフトというのは素晴らしい。ゴンドラで僕が独りぼっちになる事件があったから相対的にリフトが良いと言っているわけではない。夏のリフトは絶対的に良い。
天候に恵まれている事も大きいんだけど、上るにつれて容赦なく涼しくなっていく残酷さが良い。音もしない、静まりかえった山の中にはリフトが軋む音と鳥の声、そして風の音、いやこれは風の声だ。風の息づかいを感じていれば、事前の気配も確かに分かるかもしれない。でも一回だけなら誤解かもしれない。とにかく免疫力がつくくらい夏のリフトは良い。訳が分からない事言ってるけど多分高山病の一種だと思う、怖い。

長い長い坂道を登り始める。万年雪があったり、霧が出たり隠れたりが頻繁にあったりで高所であることを実感する。山々が激しく自己主張してくるんだけど、どう考えても僕の腕ではファインダに収めきる事が出来ないので早々に諦め、凡人は凡人らしく「うおー」だの「すげー」だのと絶叫するに終始した。それにしても良い景色良い気分で、馬謖孔明の言い付けをつい破って山頂に布陣してしまうのも無理はないと思うくらいだったんだけど今は流石にそれはないと思う。

歩き始めて概ね一時間で八方池に到着。この先に進むには課金、じゃなくて登山装備が必要なのでトレッキング目的な我々はここで折り返す。写っていないけどとにかく人が多かった。しかし良いところに池があったモンで、確かにここまでなら軽装で来られるし、池を見たから「じゃあ降りようか」という気にもなる。これが「トレッキング折り返し地点」などといってパイロンが置かれているだけだったら無料ユーザが暴動を起こしかねない、本当に良い池だと思います。

下山後にメシでも食おうかという事になったときにdicekが旅館のおばちゃんにオススメを聞いてくれるという、ザ・リアル・フォーク・リコメンデーションが効果を存分に発揮し、脆弱な諸アルゴリズム及びレーティングは敗北。動揺した僕はスパゲティを上手く食べる事が出来ずチョップスティックスを借りた。
その後は「みみずくの湯」という銭湯で汗を流して帰路についたんだけど、数ある浴場の中でそこが最も綺麗だという話をやはりdicekが聞いており乾杯。
良い旅でした。